車の免許を取ってから、これだけは忘れられないという思い出があります。
それは、免許を取得してから初めて父に車を借りてひとりドライブに出た日のことです。車はカーオーディオをカッコよく交換したBMWでした。
近所の公園から数キロ離れたロータリーまで行き、公園に戻ってくる。
ただそれだけだったので、10分~15分もあれば戻れる道のりです。
私は父を公園に残し、いざ、初ひとりドライブを楽しみたかったのですが、もうすぐロータリーというところでパトカーに止められました。
自分が何の違反をしたのかまったくわからず、ただ指示に従って車を寄せて降りました。
警察官の方から「免許証ある?」と聞かれ、恐る恐る提示すると「あ、18歳なんだ? 免許取ったばっかり?」と質問攻めに。
はい、そうです。車は父のです。初めてひとりでドライブ中ですと話すと、警察官の方が「そうか! ごめんね! おじさん中学生が運転してると思って慌てて止めたんだわ」と。
そう、私は無免許を疑われて止められたのでした。
自分が童顔である自覚があった分、がっかりしたのと、違反じゃなくてよかった!と思ったものです。
それ以来、車を運転するときは服装に気を付けています。
実はその後も無免許を疑われ、何度か止められたのでした……。